Aマンション阿佐ヶ谷
賃貸住宅事業
引渡日:2011/7
敷地面積:143.15 ㎡
延床面積:178.82㎡
建物概要:長屋 鉄骨造 2階
お施主様とは弊社で建築していただいたお客様からの紹介でお会いすることになりましたが、その時既に大手住宅メーカーに決めようとされていました。
また、お施主様は、スーパーゼネコンで長年歴史に残るような建築の現場所長を経て技術部長を勤められた建築を熟知されている方で、ご自身でもかなり検討されていました。
本計画地は、防火地域と準防火地域との境界線が敷地を横断している土地で、且つ北側道路が2項道路で狭く、道路斜線規制のため2階建までしか建てられない敷地条件の基です。既に提案されていた他社の案は100㎡以下の建物と防火地域をさけて6世帯のアパートの提案でした。2案ともコストを考慮した準耐火建築にしていました。
そこにお施主様が、「現在は築40年の木造アパート8世帯が建っているが、建替えるとこの程度の面積しか建たないのか」と疑問を感じられていました。
そこで、本設計のポイントを、「土地の有効活用とデザインの斬新さ」として設計することとしました。
建物全体は一つにするが、防火壁を設けて耐火建築と準耐火建築とを併用することで敷地を有効に使い8世帯を実現することにしました。
そして、防火壁はあえて象徴的なデザインにすることで斬新なイメージを持っていただけるようにしました。